Cacao Amigos/セミナー コラボ 販売代理店

2022.01.04

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2012年→2022年

2012年→2022年

明けましておめでとうございます。皆様に支えて頂き2022年を無事迎えることができました。コロンビアのチョコレート工場も年末年始はお休みでしたが昨日から稼働を再開、今週は日本向けのスペシャルなチョコレートを作る予定です。さて年始早々ではありますが、今回は私たちのターニングポイントとなった2012年のトゥマコでのお話をしたいと思います。

「コロンビア」と聞くと、大多数の方が未だ危険な国のイメージを持たれているかと思います。確かに半世紀以上の内戦が続き、それが特に国境付近の治安に大きく影響していましたが、2016年に政府とゲリラ組織との間に和平交渉が結ばれ、今では多くの地域に平和が訪れるようになりました。私もコロンビアにいるときは、地方で一人暮らしをしているほどです。

2012年、今から10年前は私たちがスイスのNGOと共に、エクアドルとの国境沿いに位置する「トゥマコ(TUMACO)」のカカオ開発を本格的に始めた年です。和平交渉が結ばれる以前のこの地域はコロンビアの中でもゲリラの活動が激しかった地域の一つで、当時私たちはUNODC(国連薬物犯罪事務所)の方々にも付き添って頂き、カカオの調査や開発を行なっていました。

(左)2012年カカオ生産指導、(右)2016年グスターボさんのカカオ生産チームと

昔ながらの古来種のカカオも多く肥沃な土地ですが、そういった古来種の多くは木が古過ぎているのと多雨や手入れ不足で生産量が低く、それも影響してカカオ生産者のほとんどが貧困にありました。それは今でも過去形で終わらす状況ではないと思います。この地がゲリラの活動につながった一つの要因は、そういった貧困層にとって手間のかかるカカオと比較するとコカの栽培は非常に簡易で、収入に繋がるものだったからです。

でもトゥマコのカカオはその生態系が驚くほど幅広く、あんなカカオやこんなカカオ、あちらにはまた違うカカオが、というほど目の前に沢山のカカオが広がっていました。だから10年前にトゥマコの生産者の皆さんにこう伝えたんです。「これだけ素晴らしいカカオが皆さんにはあります。今は辛抱が必要ですがカカオ豆の品質が良くなれば、そのカカオは世界を旅し、この土地を代表するようになるでしょう。」と。自分たちのカカオに心から自信を持って欲しいと思いましたし、その矜持を皆の生活向上に繋げることが、私たちの果たすべき責任と心に刻みました。

結局それから数年の開発時間を費やし、やっと今の品質の前身にたどり着きました。私たちのプレミアムチョコレート「ペルラ・ネグラ74%」に至っては、当初のカカオ生産地域は奥地過ぎて治安の問題で誰しもに行くことを止められましたが、きっとそこにあるであろうカカオのことは諦めきれず、結局3年後にやっと足を踏み入れることができました。

多様性のあるトゥマコのカカオ(一部)

新年、除夜の鐘の後に1番最初にメッセージを送ってくれたのは、トゥマコのグスターボでした。「エネルギーと幸せでいっぱいの年になりますように。」と。「グスターボも。もう出会ってから10年目になるね。時が経つのは早いね。」と返すと、「もうそんなかぁ」と感慨深いメッセージが。もう10年。あのころに建てたカカオの発酵所や乾燥所は、修理が必要な時を迎えています。サポートするカカオ生産者も村の数も年々増えています。10年でここまで辿り着きましたが、この先の10年は何をどこまでできるか。

課題もやることも沢山だから、年の初めに身を引き締めて。少しでも皆様に”おいしい”と感じて頂け、生産者も、私たちのスタッフも喜びを感じてくれるチョコレートをお届けできるよう、尽力いたします。本年もよろしくお願い申し上げます。

カカオハンター®︎ 小方真弓

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