Cacao Amigos/セミナー コラボ 販売代理店

2018.09.16

Origin 

諦められなかったあのカカオに再チャレンジ

ベネズエラ国境近く、ルイスさんの農園へ1年前のカカオで作ったチョコレート。カカオ分の含有量が高いのですが、色がミルクチョコレートのように薄いのが特徴。

1年ぶりに訪れたルイスさんの農園。ほぼベネズエラと呼べるような、国境沿いの山の中。昔はゲリラの関係で、行きたくても行くことも出来なかったところです。

今回は1人で5時間かけてバス移動で最寄りの街に。そこから乗り合いの地方タクシーで小1時間。ついた村で現地のカカオ友達と合流して、村でモトタクシー(タクシーのバイク版)を手配し運転手さんと2人乗りで山の中へ。石だらけのガタガタ道を再び小1時間行けるところまで行ったら、バイクを降りて更に1時間、道が無いような草とぬかるみだらけのところをひたすら進みます。足元は当然、長ぐつです。

とても古いタイプのカカオが生息する地域。野生のカカオも未だ見ることが出来ます。ここのカカオと出会ったのが2年前、初めて訪れたのが丁度1年前。

その頃のルイスさんの農園は手入れがされていなく、野生やそれに近いものが密集しているようなところだったので、病気のカカオや未熟や過熟のカカオが多く、集めたフレッシュカカオはたったの24kgでした。近くの発酵所に持って行き発酵のテストをしたのですが、余りに少ない量のカカオと悪天候、加えて私も発酵の経過を毎日見ることが出来なかったので、結局皆さんにお見せできる品質には仕上がらず、お蔵入りにすることにしました。

それでも、どうしてもあのカカオを諦めきれず、再挑戦することに。出会った瞬間に惚れるカカオというものが自分の中にあり、そういうのは簡単に諦めたりすることが出来なかったり、何度も頭の中で追いかけることがあるのです。

1年間の丹精で集めた88kgのカカオたち

もう1度行くならルイスさんや奥さん、お孫さん達に1年前のカカオで作ったチョコレートの味を見てもらおうと、板チョコに仕上げて持参しました。求めているクオリティーには届かないまでも、もともと十分美味しいカカオ。お母さん、チョコレートを眺めながらにっこり。それだけでも1年前にここに来た意味があったのかな、と感じています。

1年かけてルイスさんは農園の手入れを行い、病気のカカオは格段に減っていました。今回収穫してクオリティーチェックを通過できたのは88kg。山から下ろすために馬の背中に収穫したカカオをのせ、草むらの中を戻り、今年は発酵を全日自分で行うために搬送車で長距離を移動して、自身の活動地域まで運びました。

収穫後はなるべく早く発酵を始めたいのですが、軍隊の方が至る所で警備している夜道は未だ色々な意味で危険なのでやむなく断念し、夜明け前の早朝に移動して何とか発酵開始に辿り着くことが出来ました。

ここから先は、私の勝負。88kgは正直、私にとっては発酵が安定しないので難しい数量。それでも、諦めきれなかったものに馳せる思いが、自分を後押しするのです。

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