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2023年 バレンタイン催事予定
2023.01.19
カカオ農園は沢山の緑に囲まれています。大きなカカオの葉が重なり合う緑はもちろんのこと、カカオと一緒に植える影木(シェードツリー)の緑なども木洩れ陽に照らされながらキラキラと光ります。この緑に茂る木々の中には、果実を実らせるものも。コロンビアの多くの場合は農園の中にレモンやオレンジ、スターフルーツや地元の熱帯フルーツを一緒に植えることが良くあるので、その甘く美味しい果実を狙って様々な小動物がやってきます。
カカオ農園の地面は、枯れて落ちたカカオの葉っぱが敷き詰められたように覆いかぶさっているので、少し歩くだけで “カサカサッ” と音がします。自分が動いていないのにこの音が聞こえた時は、身動きを止めてストップ。8割程度は農家の皆さんが飼っているニワトリたちや野鳥たちが歩く音なのですが、時折普段は見かけない小動物が農園を訪れることがあります。見たことの無いネズミ科のような動物、イタチ科かな?と思うような胴長の動物、名前の知らない小動物たちが殆どですが、そんな中、私でも分かる小動物がリスさんたちです。

カカオ農園を歩くネズミ科?らしき動物さん(写真左)と、影木に現れたリスさんたち(写真右)。
ふと一瞬、何かが動いたと思って目を凝らすと、リスさんたちの長い尻尾を視線が捉えることがあります。とてもすばしっこいのでいつも直ぐ見失ってしまうのですが、カカオ農園で見かけると思わずほっこり。
個人的にリスさんたちはコロンビア北部のカカオ産地にいる時に良く見かけるのですが、あるとき赤道近くの南部トゥマコの生産者に「そっちのカカオ農園にリスっている?」と聞いたことがあります。すると「リス?いるよ。カカオの果肉も食べるよ。」と。東部のエリザベスさんにも聞いてみると、あちらにもいるではありませんか。後から北部のアルアコ族に聞いたところ、やはりリスはカカオの果肉を食べるとの回答が返ってきました。
急にリスさんたちに親近感。それからというもの、カカオの調査で各地へ赴きカカオの果肉を食する時は「Voy a ser una ardilla.(私はリスになります)」と言って、カカオの果肉と種を両手で持って、カリカリカリと丸ごと、リスのようにテイスティングするパフォーマンスをしています。途端、カカオ生産者の皆さんから大きな笑いが。カカオ生産地ならではのカカオジョークです。
そんな生産地の四方山話をほんの少し添えたいと思い、今年の限定缶には2匹のリスさんたちが収穫したカカオの実と一緒のデザインをあしらいました。カカオ産地からお届けする豊かな自然の風景を、パッケージを眺めながらチョコっと思い出して頂ければと思います。
カカオハンター®︎ 小方真弓

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