PREVIOUS POST
【日本に一時帰国いたします】9月・10月滞在期間中イ...
2018.10.06
ず〜っと時間をかけてカカオ産地開発から作ったチョコレート。ホワイトカカオや、古いタイプのカカオが混ざって自生していた地域のカカオで作りました。
色々ありましたが、2年越しで昨日やっとチョコレートにすることができました。昨日の仕上げ分は、11月2日のANAインターコンチネンタルホテルでのセミナー用(ご参加の皆さま、初物をご一緒に頂きましょう)。思った以上に甘いカカオ豆なので、予想より1トーンまる〜い味わいで仕上がりました。とってもやさしい香りです。収穫から出来上がりまで、本当にじっくり時間をかけて作りました。どんなにカカオが良くても、去年は農園の整備や発酵が上手くいかず、品質が届かずお蔵入りしただけに、この出来上がりは感無量。バレンタイン用はもう少しだけ温めて寝かせて後日テンパリング。2月に香りのピークが整うように調整です。250kgのカカオの果肉と種を収穫して(カカオの実全体の重さはその数倍)、その中からセレクションした88kg。それをいつもと違う発酵で仕上げ、乾燥カカオ豆量で23kg。豆を焼き、外皮を取り除き、カカオニブ量で17kg。2年間かけてこの量です。
最後の最後の調整にものすごく神経を使いましたが、皆さんに喜んで頂けるものになるといいな、と思います。これがコンスタントに作れるようになれば、カカオの収穫も支払いも増やすことが出来るので、荒廃していた農園の整備に投資をすることができます。
これだけ時間をかけて一発勝負で作るチョコレート。本当にただのチョコレートなんですけどね、いや頑張りました。
詳細はこちらまで。
https://anaintercontinental-tokyo.jp/offer/chocolate-workshop-cacaohunters/
カカオやチョコレートの楽しいお話し、カカオ産地からのよもやま話などを、カカオハンター小方真弓がお届けしております。ぜひご登録ください。