カカオハンターズのできるまで
私とカルロスは2009年に東京で知り合い、同年、南米コロンビアを共に旅してこの国の個性豊かなカカオたちに魅了されました。
2010年にはコロンビア北部の山間部で非常に珍しいカカオを見つけ、これが私を突き動かすきっかけとなりました。
遺伝子的な価値、カカオの生体系統を見たときに、コロンビアのカカオは沢山の魅力に溢れていました。
ただ、「フルーツとしてのカカオ」から「チョコレート原料のカカオ豆」までの道のりは長く、沢山の知見、研究や開発、農家の方々への教育/指導などが必要となります。
地域によってはゲリラやコカ栽培の爪痕が残る、経済ピラミッドでも下層に位置するカカオ農家とともに、私たちはどんな価値を見出し、どんな美味しさを世界に届けることができるだろうか?
地球の反対側のコロンビアという国で踏み出した一歩は、一面の銀世界の中、後ろに残る足跡を時々振り返りながら進むような、手探りの道。