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インターナショナルチョコレートアワードアメリカ大会2...
2023.09.09
熱帯の太陽の下、暑い熱を帯びた眩しい光が差し込むカカオ農園。青い空が真上に広がるときはジリジリと肌が焼きつくけれど、ここでは緑と、赤と、黄色が煌めき、時折自分の中から何かが湧き上がるような感覚が込み上げてきます。
カカオのメインシーズンはこれからなので、今の時期の農園には受粉をして生まれた小さめのカカオや、熟するときを待っているカカオが多く見られます。それでも幾つかのカカオは熟れていて、その実を割ってとうもろこしのように並んでいる果肉と種を一緒に口に含むと、青リンゴやライムのような爽やかな酸味とともに、ライチや花のような香りが広がります。カカオの仕事をしていて一番楽しいのは、品種ごとに異なるこの果肉の香味を食べ比べるときです。
それと同じくらい楽しい時間は、歩きながら周りで植えられている沢山のフルーツを堪能すること。農園の中ではバナナ、オレンジ、ライム、マンダリン(みかん)、グレープフルーツ、マンゴー、パパイヤ、パイナップル、グアバ、スターフルーツ、コロンビアでポピュラーなルロ、グアナバナ、ピタヤ(黄色のドラゴンフルーツ)といった数々のトロピカルフルーツが、カカオと一緒に植えられています。喉が乾いたらココナッツの実を割って、中に含まれているココナッツウォーターを飲むことも。
カカオは1年中収穫ができると言われますが、灌漑用水などを付けない限り、他のフルーツ同様ある程度シーズンによって収穫量が異なって参ります。メインシーズンとセカンド、その他のシーズンの差はだいぶ大きく、だからこそ他のフルーツたちも一緒に育て、年間を通して収益のバランスを図ったりするのです。
そんなカカオ農園のフルーツたちをイメージしたスイーツを、スシロー様と一緒に開発をいたしました。昨日10月4日から29日まで、無くなり次第ご提供終了の限定スイーツです。使用しているチョコレートはスシロー様用オリジナルチョコ。カカオの産地は3産地、1年以上かけて各々カカオ豆の熟成度合いを変えて仕立てました。
先日行われたインターナショナル・チョコレートアワード・アメリカ大会のプレーン/オリジン ダークチョコレートバー部門で銀賞を受賞したスペシャルチョコ。是非この機会に、カカオ香る限定コラボチョコスイーツをお召し上がりになってみて下さい。
カカオハンター 小方真弓
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